汗をかくことを避けたい、汗をかかないようにしたいと考える人が多いと思います。しかし汗をかくことの本当の
意味を理解すれば、考え方が変わるかもしれません。
汗をかこう、汗をかくことは大切なことだ、とよく言われますが、
汗をかくことの意味とはなんでしょうか?
体温調節のために汗をかく。小学生でも知っていることでしょう。
汗をおさえるためのスプレーや、汗対策グッズなど、汗は何かと
嫌がられる存在になってしまっておりますが。
なかなか汗が止まらないと、早く止まれよとイライラしてしまう
ものですが。
しかし、汗をかくことは体温調節のためであることは確かですが、
体温調節の方法は、汗をかくことだけという訳ではないようです。
人間の体温調節の方法としては、皮ふの表面から熱を外に逃がすことと
汗をかいて気化熱で体温を下げるという2種類があるそうです。
ところが、皮ふの表面から体温を逃がすことができるのは、
体温よりも気温の方が低い時だけのようです。
そうなると、最近の夏のように気温が36℃などになるような
場合には、汗をかき、その気化熱を利用して体温を下げるという
方法だけになってしまいます。
汗をかくことだけが頼りになります。
しかし、日本の夏のように高温多湿の環境では、湿度も高いため
汗をかいても蒸発しづらいのです。
汗をかいても、ただそれが流れるだけ。
不快なだけで、気化熱で体温を下げることも期待できないという状況です。
クーラーに頼るのは良くないと思われがちですが、体温調節がうまく
できない環境下ではそれも仕方のないことかもしれません。
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